st108
ハントのCATC(GTC)論争第2幕と小売競争
専修商学論集、第73号、2001年7月
専修大学商学部教授:関根孝
ハントとモルガンの比較優位の競争理論(comparative advantage theory of competition, CATC)は、マーケティング学者にとって魅力的で可能性を秘めていただけに大きな波紋を呼びジャーナル・オブ・マーケティング(1997年10月号)誌上で批判、半批判が行われた。CATCおよびこれら論争第2幕の経緯については既に紹介済みでる。
その後ハントは、CATCに関するいくつかの論文をもとに、2000年に『競争の一般理論』(A General Theory of Competition)と言うタイトルで単著の作品として出版した。CATCはもともと一般理論(GTC)を志向しており、そこでは競争理論として主要なマクロ・ミクロ経済現象に対する説明力を問題にしてきた。すなわち、競争経済の統制経済に対する優位性や企業が基本的に異質であることの理由などに関して、新古典派の競争理論より説明力が高いことを例証してきた。今回タイトルを一般理論したのは、経済成長そして国民の富に関する説明力が新古典派より高いことを実証したことから、理論の普遍性が増したという筆者の自身の現れと解される。進化するCATCがGTCの有力な候補になったというわけである。なお本論文では、CATC、GTC、およびR−A理論(資源優位の理論)は全く同じ意味に用いることにする。
これに対してジャーナル・オブ・マクロマーケティング(2000年6月号)誌上において特集「ハントの競争の一般理論」が組まれ、CATC論争第2幕が展開した。本論文の目的は、CATC論争第2幕を紹介し、論点を明らかにすることにより、CATCが小売競争の解明に貢献しうるかどうかを検討することにある。
[本文](PDF118KB)
PDFファイルを開くには
(無料)が必要です。※ご意見ご感想は掲示板へお願いします。
|
<PR>17インチ液晶モニター一体型パソコン。全く場所をとりません。
  Endeavor PT5000
  |